こんにちは、STEPN研究室のタカシ(@stepn_takashi)です。
この記事では、STEPNのガバナンストークン、GMTについて解説しています。
STEPN、二つのトークン
STEPNでは二つのトークンが使われています。
ゲームトークン：GST(Green Satoshi Token)
ガバナンストークン：GMT(Green Metaverse Token)
すでにSTEPNをプレイされている方であれば、GSTについての説明は特に必要ないかと思います。
スニーカーを履いて移動するともらえて、そしてゲーム内で様々な用途に消費できるのがゲームトークンのGSTです。
そもそもガバナンストークンとは
ガバナンス（governance）は「統治」や「管理」といった意味の言葉です。政府（government）と近い言葉で、ギリシャ語の kubernanという語源をもちます。これは「舵取り」という意味で、なんとなくガバナンスのイメージもつきやすいかと思います。
そしてガバナンストークンは、ブロックチェーンプロジェクトを制御する力をユーザーに分配する上で重要な意味をもちます。
特定の人が力をもつ中央集権的な仕組みではなく、力を分散させる仕組みづくりはこういったプロジェクトが常に目指しているものですが、その一つの方法として、DAO（自律分散型組織）があります。参加者に自分のお金を投資してもらう代わりに、全員が誠実に行動しDAOが良い方向に向かうように投票権を与えることで、意思決定を行っていく管理組織です。
そしてDAOにおけるそれぞれの持ち分を表すトークンがガバナンストークンになります。
このDAOに対して自分の意思を表明できる力は、ガバナンストークンの保有量と比例する場合が多いです。
株式会社と株主の関係に近いといえば、わかりやすいでしょう。
多くの場合、ガバナンストークンの保有者が、プロジェクトの長期的な発展に向けて関心を持ち続けられるような仕組みがあります。
例えば、プロジェクト内での取引手数料の一部をガバナンストークンの保有者に分配したり、別のトークンと規定のレートで交換できる権利を与えたりと、ガバナンスに関わる権利以外のインセンティブをもたせることがあげられます。
GMTの基本情報
- ミント
GMTはトークン生成イベント（TGE）で合計6,000,000,000枚がミントされます。
- バーン
GMTは以下の場合にバーンされます
①ガバナンスへの参加
②投票結果がTakerだった場合
③スニーカーをカスタムするとき
④Lv28-30にスニーカーをレベルアップするとき
⑤レア以上のスニーカーをミントするとき
⑥Lv4-9のジェムをアップグレードするとき
⑦スニーカーの属性値の配分をリセットするとき
- 配分
move&earnと、ガバナンスへの参加を通じて30%のGMTがユーザーに分配されます。
エコシステムファンドの30%のうちの大部分はギブアウェイやコミュニティイベントの運営に使われます。
GMTが取引所に上場後、デイリーアクティブユーザー数が一定数を超えたら、move&earnによってGMTを獲得できるようになります。
アプリが長期的に発展するよう、GMTのリリースは3年ごとに半減します。
STEPN WPより引用・拙訳
STEPNのガバナンス
マーケットプレイスの取引手数料のうち2％はチームの運営を維持するために確保され、5%以上がSTEPNのエコシステムに還元されます。
STEPNの徴収したその他のtaxはプールされ、その使い道はGMT保有者の判断に任されます。
STEPN WPより引用・拙訳
プールされた利益の何％を二酸化炭素排出量削減のために使い、何％を配当とするかを投票によって決めます。
投票結果がTaker（配当を優先）であった場合、GMTがバーンされます。
保有するGMTをより長い年数ロックすることで、より高い投票力をもつことができます。
STEPN WPより引用・拙訳
例えば、GMT1枚を3年間持ち続けている人と、64枚もってるけど保有し始めたのはほんの1か月前という人の投票力が同じになるということですね。長く信じてくれる人を大切にする組織は良いなと個人的には思います。
まとめ
ゲーム内で消費することはもちろん、STEPNというプロジェクトの意思決定に関わるために保有することもできるGMT。
2022/03/05時点では、バイナンスのローンチパッドに参加する、あるいはTrailblazersイベント（早期に開始したユーザー向けのイベント）での対象者になっている場合のみ、GMTを保有するチャンスがあります。今後の展開にも目が離せません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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